第2章 診断用X線装置
1 受け入れ試験 1)一般的安全項目 a.機械的安全の確認 □ 成人対象装置は( )kgの重量に耐えうること 135 □ 患者に危害を与えるおそれのある部分は( )方式になっていること。 デッドマン □ 安定性では( )°傾けても転倒しないこと。 10 b.電気的安全の確認 □ 機器を設置する設備の設置端子は、電気設備に関する技術基準省令に定めるD種( )接地工事(接地抵抗 100Ω以下)、400VにおいてはC種( )接地工事(接地抵抗10Ω以下)が施されていること。 第3種
特別第3種□ 保護接地線の端末と機器の接触可能な金属部分との間のインピーダンスが( )Ω以下であること。 0.2 □ 絶縁抵抗は一般的に( )MΩ以上であること。 2 c.X線被ばくに対する安全確認 □ X線装置の半価層 p123 表3参照 □ X線照射野と光照射野の境界のズレは、焦点から光照射野までの距離の( )%以内であること(( )mm以内であることが望ましい)。 2
5□ 受像面を超えないようにX線照射野を絞る機構を備えていること。また、受像面が円形でX線照射野が矩形の場合、照射野が受像面に( )する大きさとなっていること。 外接 □ 蛍光板、I・Iなどの受像器を通過したX線の空気カーマが受像器の接触可能表面から10cmの距離において ( )μGy/h(17.3mR/h)以下になってること。 150 □ 透視時の最大照射野を越えている3cm部分を通過したX線の空気カーマが接触可能表面から10cmの距 離において( )μGy/h(17.3mR/h)以下になってること。 150 □ 患者の入射面の利用線錐の中心における空気中のカーマが( )mGy/min(5.75R/h)以下に制限され ていること。また、高線量率透視を備えた装置は( )mGy/min(14.4R/h)以下に制限されていること。
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1252)X線発生装置 □ X線高電圧装置はその制御方式から、( )、変圧器式X線高電圧装置、( )に大別することができる。 インバータ式X線高電圧装置
コンデンサ式X線高電圧装置□ 据置式X線高電圧装置の電源設備は、X線高電圧装置1台に1系統の設備を設けることが望ましく、2台を1 系統の電源設備に接続する場合には、同時に負荷のかからないような措置、または同時に負荷がかかって も電源電圧降下の影響がにないような措置が講じられていること。 a.x線出力の確認 □ 管電圧の誤差は±( )%以内であること。 10 □ 管電流の誤差は±( )%以内であること。 20 □ 撮影時間の誤差は±( )以内であること。 10%+1ms □ 管電流時間積の誤差は±( )以内であること。 10%+0.2mAs 自動濃度制御システム □ X線出力の変動係数は、あらゆるX線条件の組み合わせにおいて( )以下であること。 0.05 □ 被写体の厚さを一定にしておいて、管電圧の変化に起因する濃度の変化は( ) 0.15 □ 管電圧を一定にしておいて、被写体の厚さの変化に起因する濃度の変化は( ) 0.20 □ 管電圧および被写体の厚さの両者の変化に起因する濃度の変化は( ) 0.20 □ 管電圧および被写体の厚さとも変化しない場合の濃度の変化は( ) 0.01 耐電圧確認 □ 電源1次回路と接地した金属部分との間の耐電圧は、次の交流電圧を( )分間印加して異常のないこと。 1 □ 定格標準電圧が50Vを超え150V以下のとき( )V 1000 □ 定格標準電圧が150Vを超え250V以下のとき( )V 1500 □ 定格標準電圧が250Vを超えるものでは2×( )+1000V 標準定格電圧 3)X線機器装置 □ 成人を対象とする装置は、( )kgの体重まで正常に動作すること。 100 □ 正常状態において装置が連続的に発生する騒音は( )(A特性)以下のこと。ただし、3秒以下の非計測音 は含まない。 65 □ 移動速度の定格値に対する許容差は±( )以内のこと。 20% □ 角度目盛りの真値に対する許容差は±( )以内のこと。 2° □ 長さ目盛りの真値に対する許容差は±( )以内のこと。 2° □ 患者に対する圧力は最大( )kPa、力は200N以下になっていること。 70 4)X線映像装置 □ I・I交換の目安は、一般TV装置においては相対輝度が初期値の( )%以下、循環器装置においては相対 輝度が初期値の( )以下に低下したら好感することが望ましい。 50
70□ 輝度ムラ、汚点は透視にて50KV、0.1〜0.2mAの低条件で( )により観察 目視 □ I・Iのコントラスト測定方法は、JIS Z 4721に定めるコントラスト比測定法やNEMA規格に定めるJEDECチャ ートおよびウイスコンシンファントム、( )、アルミステップチャートなどのファントムを用いる。 バーガファントム □ I・I輝度測定は、X線照射野をI・Iの入射面に外接する正方形にし、稼動絞りの前面に( )mmAlを付加して 、透視条件80KV 90KV 100KV、および0.5mA、1.0mAのそれぞれの組み合わせ計( )か所につい ておこなう。 6 □ 簡易的に輝度劣化を知る方法として、解像力テストチャートによる( )測定がある。 解像力 □ X線線質を均一化するため( )mmAl板を用い、解像度が初期値に比べ1段階劣化すれば初期値の50% 減、2段階のときは75%減に輝度劣化したと推定できる。 20 □ カセッテ内への光漏れは、4面を1mの距離から( )Wの電球でそれぞれ10分間露光した後、カブリがな いか確認する。 100 日常点検・定期点検は第一章 総論にて記述済みとする 4 テストツール 1)接地漏れ電流・外装漏れ電流の測定 □ 装置電源入力配線の正常状態および1本がはずれたときの単一故障状態で( )電流を測定する。 最大漏れ □ 接地漏れ電流は医用X線高電圧装置(JIS Z 4702)では正常及び単一故障状態で( )mA以下、医用電 気機器安全基準(JIS Z 0601−1)では( )mA以下である。 10
5□ 外装漏れ電流測定は、配電盤の( )と装置の接触可能な金属部分とで測定する。許容値は正常状態で( )mA以下。単一故障状態では永久接地形が0.5mA以下。
移動型が2mA以下。接地端子
0.12)保護接地抵抗の測定 □ 保護接地抵抗の測定は、50および60Hzの無付加6V以下の電圧で、( )A以上の電流を5〜10分間流して測定し、電圧降下方法の計算式で「電圧÷電流=抵抗」により抵抗値を求める。 25 3)透視時の患者入射線量率の測定 □ X線源装置と測定点は、正常な状態で可能な限り近づける。 □ X線装置の照射野限定器の絞りは最大に開放する。 □ 視野サイズが可変の場合は、各視野サイズで測定する。 □ 手動及び自動設定モードの装置は、各々モードで測定する。 □ 自動線量率制御モードのときは、X線受像面を鉛シートで覆うなどして、透視X線条件が最大になるようにする。 □ 測定位置はオーバーテーブル型では患者支持台( )cmの位置とする。 30 □ 測定位置はアンダーテーブル型では患者支持台の上( )cmの位置とする。 1 □ 側方透視の場合は、患者支持台の上中心線からX線源装置方向へ( )cm近づけた位置。 15 □ CアームではX線受像面の入射面から( )cmの位置とする。 30 4)管電圧、管電流、撮影タイマー、管電流時間積の試験 □ 測定はX線管電圧測定器を接続して、( )および( )値を測定する。撮影時間はオシロスコープで( ) 波形を観測して読み取る。 管電圧
管電流
管電圧□ 近年は非接触型測定器が登場して、測定精度の誤差も( 〜 )%と少なく、装置設置施設の( )点検に も利用できる。 2〜3
定期点検□ 管電圧の許容誤差試験では、装置の表示管電圧に対して測定管電圧の誤差を測定する。表示値に対する 測定値の誤差は±( )以内のこと。 10 □ 管電流の許容誤差試験では、装置の表示管電流に対して測定管電流の誤差を測定する。表示値に対する 測定値の誤差は±( )以内のこと。 20 □ 撮影用タイマの許容誤差は、装置の表示撮影時間値に対して測定測定時間値の誤差は±( )以内のこと 10%+1ms □ インバータ方式、6、12ピーク形および定電圧形装置の撮影時間は、管電圧波形の立ち上がり部および立 下り部が所定管電圧に対しそれぞれ( )%になるまでの時間である。 75 □ 2ピーク形は、電気角( )°を超えた部分を1パルスとして数える。 45 □ コンデンサー式では負荷開始から( )までの時間である。 負荷終了 □ 高電圧回路に管電流時間積測定器を接続して( )を測定する。管電流時間積の表示値に対する誤差は± ( )以内のこと。 10%+0.2mAs 5)X線出力の再現性・直線性の試験 □ X線出力の再現性試験は、線量計または( )で測定し、計算して得た値が規定に適合するか調べる。測定 は1時間以内に( )回の測定をおこなう。 蛍光線量計
10□ 直線性の試験も再現性試験と同じ方法でおこない、これらの平均値と再現性で求めた平均値が規定に適合 するか調べる。 6)自動露出制御システムのX線出力安定性 □ 自動露出制御を作動させて、水またはアクリルファントムを撮影したX線フィルムの( )を測定する。 濃度 □ 自動露出制御の補正は管電圧80KV、15cmファントムを使用したとき、光学的濃度が( 〜 )になるように 調整する。 1.1〜1.3 7)焦点寸法試験 □ 焦点寸法の測定は、ピンホールカメラ法または( )を用いておこなう。また、焦点の呼びが0.3以下の場 合には解像力法を用いてもよい。 スリットカメラ法 □ 撮影方法は、微粒子のX線フィルムを使用し、( )は使用しない。 増感紙 □ フィルムのベース濃度を含むカブリ濃度は( )以下とする。 0.2 □ X線露光は、焦点の像の最も濃い部分が露光されない部分の濃度に対して、( 〜 )大きい濃度になるよう に撮影時間で調整する。 0.8〜1.2 □ ピンホール焦点像の測定は、管軸方向(長さ)と( )(幅)方向を測定する。 管軸方向と直角な方向 □ スリットの方向は、管軸に垂直な方向および管軸に平行な方向の2種類とする。 □ 解像力に法による測定には、平行パターンカメラ法と( )法がある。 スターパターンカメラ法 8)I・I像のひずみ測定 □ I・Iのひずみ測定は格子状チャートをI・I入力面においてI・I出力面またはモニタ面を( )により確認する。 目視 □ 測定は積分ひずみでおこない、精度は積分像ひずみの場合絶対値で( )%以下 2 9)I・I入射面視野寸法の測定 □ 格子状チャートまたは円心状チャートを用いて出力面を( 〜 )倍の拡大鏡を用いて観察する。 5〜10倍 10)コントラストの測定 □ I・I入射面視野寸法の10%の面積を持つ直径で3mm以上の( )板の試験器具を用い、試験器具があると きとないときの中心輝度を測定して求める。 鉛 □ この測定には、( )チャートを用いる測定もある。 JEDEC 11)I・I変換係数の測定 □ I・I変換率の測定には、I・I入射面の( )とI・I出力面の( )を測定する。 空気カーマ率
輝度12)増感紙とフィルムの密着性測定 □ 平織金網を試験板としてカセッテ前面に密着させ撮影する。フィルムを( )m以上離れ観察する。黒く見える部分は増感紙とフィルムの密着が( )な部分である。 不完全 □ 解像力チャートを用いる。解像分解の悪い部分が増感紙とフィルムの密着が( )な部分である。 不完全 □ 格子チャートを用いて測定する。鮮鋭度の悪い部分が増感紙とフィルムの密着が( )な部分である。 不完全